ぎふの木の住まい協議会 事務局

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2024.12.21庭と建物のつながりを意識して、日々の暮らしに潤いを 愛知県瀬戸市 T様邸

有限会社亀津建築

玄関ドアを開けた真っすぐその先には、大きく切り取られたガラスを通して、絵画のように映る庭の風景。そして時を経て艶が増し、深い味わいを出す建築当時のままの木造りの階段。剛健な美しさと、木々が放つ優しさが合いまった情景は、しばし見惚れてしまうほど美しく訪れる人を魅了する。

キッチンなど水回りを快適な空間へ

BEFORE

今から約47年前に建てられたT様邸。丁寧に住まわれてきたことで、木の柱や床など昔の立派な造りを今も忍ばせていた。しかし、キッチンやバスルームの設備は当然のように劣化し汚れが気になる状態。間取りに特に不満はなかったが、トイレは狭くて使いづらく、キッチンにおいては窓がつり戸棚で半分ふさがれ、光が入らず昼間も電気を付けていた。風通しが悪いことや、収納が足りないことも気になっていたという。そこで、キッチンは壁付けから対面に変更。床は国産ナラ材 に張り替え、クロスも一新。キッチンの後ろには収納棚を造り付けたのでつり戸棚で窓がふさがれることなく、今まで外に出ていたものも収まり、見た目もすっきりした。

庭も合わせて手を入れることで豊かな空間を創出

BEFORE

またT様邸のリノベーションでは建物と一緒に、洗濯物を干すだけだった庭を、木々のゆらぎや水 音が響く風情のある庭につくり変えることも決まっていた。ちょうど庭が玄関ホールを挟んだ反対側にあるため、同社の提案により玄関から庭が見えるプランが立てられた。壁を大きく抜いてガラス窓を入れ、 窓から見える場所に計画的に紅葉を植栽。もともとスケルトン階段だったため見通しが良く、陶製の逸品を飾ることで、訪れる人だれもが感嘆するギャラリーのような風景が出来上がった。

庭を堪能できるバスルームで至福のバスタイムを

BEFORE

せっかくの美しい庭を堪能できるように、増築部分に造ったバスルームからも庭が眺められるよう、浴槽部分をウッドデッキに張り出して窓を2面に設置。湯舟に浸かりながら、夜は明かりが映し出すしっとりとした庭の情景を楽しむことができる。「庭に小川もつくったので、サラサラとした水の音が楽しめてとても心地良いですよ」と T様。

リノベーションで開放的な暮らしを実現

階段との間仕切り壁の一部をガラスにしたので、視線がのびて開放感が感じられるようになった。家事がしやすく、庭が暮らしの一部に溶け込んだ住まいが出来上がった。

施工:有限会社亀津建築

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